悲しいニュースばかりで、不安感が消えない人。心が軽くなる考え方

メンタル

こんにちは、かおりです。

1月1日に発生した能登半島地震で悲しいニュースを見るたびに、「私には何もできない」と、自分を無力だと感じる人が多くいらっしゃいます。

「災害に遭って大変な人がたくさんいるのに、自分はこんな平和に暮らしてていいのだろうか」と、毎日モヤモヤし、そんな自分にイライラしてしまっている人もいます。

今回は、そんな気持ちを少しでも軽くする考え方について調べてみました。

今、無力感を感じてしまっている方は最後まで読んでいってくださいね。

サバイバーズ・ギルト

事件や事故が起こったとき、自分だけが生き残ったことに対して罪悪感を感じてしまう事は「サバイバーズ・ギルト」という人間の心理なんだそうです。

第二次世界大戦後、そして阪神や東北の震災でも同じように罪悪感を抱いてしまう人がいて、後に「心的後遺症=PTSD」を発症するケースがすごく多かった事実があります。

心理カウンセラーの衛藤信之さんがYouTubeで詳しく解説しています。

日本人は特に、優しい方が多いですね。

悲しいニュースを見ると、「何かしてあげたいけど…」と、心を痛めます。

そんな時の心のあり方などを、暗くなり過ぎず、優しい口調で解りやすく解説してくれています。

興味がある方は見てみてくださいね。

生存者に罪はない

被害に遭うのは無作為で、生存者には罪も落ち度もありません

「あの人はいい人だから」とか「悪い人だから」とかは関係ありません。

あなたがいま生きていて、なに不自由なく生活していること、それは悪いことではありません。

みなさんそれぞれに「日常」があります。

その日常「」を、精一杯生きてください。

誰も責めない

被害に遭わなかったことを責めないでください。

誰のことも責めてはいけないし、自分自身も責めてはいけません

災害は誰にでも起きます。

でもそれは、いつ起こるかは分かりません。

だから「日々を大切に生きる」ことが大事になってきます。

アドバイスより「聴く」

もし自分の周りに罪の意識を感じている人がいたら、アドバイスよりも相手に寄り添って話を聞いてあげてください

私も今「生存者に罪はない」や「誰も責めない」など書いてきましたが、もし自分の周りに悩んでいる人がいたら、「前向きにならなきゃ」みたいな言葉は逆効果になります。

「災害に遭って大変な人もいるのに、私は不自由なく生活している」「何かしてあげたいけど何もできない」と、申し訳ない気持ちでいるのですから、アドバイスではなく寄り添って話を聞いてあげてください。

「その気持ち、解るよ。全部聞くから話してみて」と言って、気持ちを吐き出させてあげてくださいね。

身近な人に親切や助けを

直接的な支援ができないと嘆くなら、身近な人に親切にしたり助けてあげたりしてください。

「サバイバーズ・ギルト」から抜け出す方法は、「生き残った意味を考える」ことです。

例えば広島や長崎に行くと、自分の戦争体験や辛い体験を語ることによって、多くの人たちに戦争の悲惨さを伝える役割ができて「サバイバーズ・ギルト」から抜け出せたという事例は多かったそうです。

「今、こうして生きていられる事には意味がある」と考え、いま自分にできることをしていきましょう。

「ボランティアに行こう」と考える人は多いと思いますが、現地の受け入れの状況が整っていなかったりして、逆に混乱するという事例が毎回あるそうです。

ですから、被災者の方に何もしてあげられないのであれば、「恩送り」といって、自分の身近な人に自分が今やれることを精一杯やってみるのはどうでしょうか。

仕事がある人は仕事を、家族を持っている人は家族に対して一生懸命やることが、実は「恩送り」になります。

例えば年老いたお父さんお母さんに優しくできなかったのを気にしているのであれば、その後高齢者に対して優しく接することができるようになったら、それは立派な「恩送り」です。

こういう風に、直接その人でなくても、いま身近にいる人を大切にすることを「恩送り」といいます。

実はこれはとても大事なことです。

遠くの人は大切に思うのに、近くの人の大切さを忘れがちです。

毎日働いてくれるお父さんや旦那さんに「お疲れさま」と言いましたか?

毎日ご飯を作ってくれるお母さんや奥さんに「いつもありがとう」って言ってみてください。

恥ずかしいなら、ボソッと「うまい」と言うだけでも、相手は喜ぶと思います。

当たり前のことなど何一つありません

今の生活ができてること、支えてくれる人たちがいることに感謝しましょう。

経済を回す

いきなり経済の話?と思われるかもしれませんが大事なことです。

例えば、誰かが亡くなったら家族は喪に服す、それは当たり前ですが、村全体が喪に服してしまったら村全体が暗い雰囲気になってしまいます。

そうなると厄災、要するにお金が回らなくなってしまいます。

「喪に服してるから田んぼは耕さない」「畑もやらない」となったら食べていけなくなりますよね。

だからきちっと、私たちは粛々とやるべきことをやりましょう。

東日本大震災の時は、テレビではACジャパンの広告がずっと流れ、ひたすら震災の情報を流していました。

ある程度、震災の情報は必要です。

ボランティアや物資も必要ですね。

でも同じくらい大事なのは経済です。

その経済を支えているのは日本経済です。

その日本経済が、みんな喪に服して暗い雰囲気になってしまうと、救える人たちも救えない。

だから皆で「何かしてあげたい」と思うのも大事だけれど、いま自分が目の前にある仕事やサービスを粛々とこなして、それが結果「恩送り」となって、多くの被災者にもその思いが届くのではないかな、と思います。

まとめ

悲しいニュースを見て、「何かしなきゃ!」と、罪悪感を抱くなら、まずは身近な人に優しくしましょう

自分の日常を粛々とこなしましょう。

仕事がある人は、しっかり働いて経済を回しましょう

「なんの役にもたてない」と無力感を感じるのであれば、今はコンビニにも募金箱があったりしますから、できる範囲で募金してみてはいかがでしょうか。

そして、災害は無作為で、いつ自分の身に降りかかるか分かりません。

その覚悟をして、今この瞬間を精一杯生きてください。

今回まとめた内容は、心理カウンセラーの衛藤信之さんがYouTubeでお話していた内容になります。

詳しく知りたい方は衛藤さんのYouTube「悲惨なニュースを見て不安にならないために…」をご覧になってください。

少しでも気持ちが軽くなったら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました